

1.室内環境(光・温度・ランニングコスト)について
まず、室内外の温度差ですが、冬に暖房をつけない状態で外気温が0~2℃の時に、北側玄関では8℃、 部屋内で14℃ありました。 朝起きたときに「寒むぅ~」と震えるようなことがなかったです。 フローリングもそれほど冷たくなく、暖房をつける回数も減りました。また、夏の日中は、二人とも家に居ない為一日中締め切った状態ですが、帰って来た時に“むっ”とした感じが少ないんです。 以前の住まいでは冷房をガンガンにかけても、なかなか冷えてこなかったですから。 (RC造の家の保温性の良さを立証していますね。)
<ご主人様>〔冬暖かく、夏涼しい〕室内環境を目指して設計しました。冬の日中は南から日光を取り入れ、 夏場の日差しは遮る様に庇を設けました。庇の出幅は太陽高度などを専門書やネット情報などで調べて決めました。 また、春・秋には空調をなるべく使わなくて良いように、風が抜けるような開口部の配置にしました。 そして、奥さんの「吹き抜けのある家に住む」という夢を実現させる為に、玄関上を吹き抜けにしました。 (居室の吹き抜けは空調がきかないですから)
更に玄関に隣接した階段の蹴込みを取っ払う事で、ペントハウスからの採光が玄関と階段室に広がります。 また、玄関にこもりがちな空気が吹き抜けを煙突がわりにして屋上に抜けていく、という環境づくりにつながりました。
2.間取り、部屋
<奥様>全体の基本プランは主人が考えましたが、間取りづくりには苦労しましたね。 私達の世代は、何度も家を買う程の余力は無いと思い、 私たちにとっては一発勝負でありながら、 将来、生活スタイルが変わっても困らないよう、 フレキシブルな間取りにしたいと思い、『終の棲家を建てる』の意識を持って取り組みました。 とは言え、もしかしたら売却することもあるかもしれないので、 あまり一般向きしない間取りでもだめですしね。なので構造壁の配置を考慮しながら、全体の間取りを 決めました。とにかく色々な面で“失敗したくない”気持ちが強かったのです。 しかも私たちの家を訪れてくださる方々にも気持ちよく過ごして頂ける空間をつくりたかったのです。
3.生活動線・納まり・設備機器について
≪通勤には電車を利用されているのですが、 玄関(北側)から靴を履いたまま、駅の方向に近い地下の裏口(南側)へ出られるように、動線計画されており、ただただ感心致しました。≫
<奥様>仕事を持っていますので毎日の家事が、苦痛にならないよう、また、将来の身体の事も考えて動きやすい生活導線や物が溢れない収納方法を考え、日々の掃除にも時間が掛からないように、室内は凸凹のないシンプルな仕様や納まりにしました。
キッチンは、リビングとの一体感を重視してオープンキッチンにしました。 孤立しがちな調理スペースをLDKの主役とし、リビングに居るお客様との会話もスムーズに出来る環境にしました。 主役がチープ?では困るので、プロ仕様を思わせるステンレスキッチンとしました。 (奥様が展示場で一目惚れされたそうです。 …奥様によると、自分に合う気に入ったキッチンにすると調理が楽しくなり、手の込んだ料理も苦にならずに出来るので、バランスのとれた健康メニューをつくる事にもつながるのだそうです。奥様は管理栄養士として働いておられます。)
4.屋上や季節の飾りについて
正直これほどの眺望が手に入るとは思っていませんでした。 夜は街の明かりが見えてきれいですし、バーベキューパーティを楽しんだり、何度も言うようですけど、これこそ、RC造で建てた甲斐があったと思います。
(そして、眺望のほかにもうひとつ、 I 様らしい工夫があります。 それは、コンクリート壁に開けられた丸い穴です。) これは、コンクリートを流し込む前に、型枠にボイド管(ボイド管とは本来、設備配管を梁や壁に通す穴等を開ける為のものです)で開けています。この穴のもともとの主旨は、どうしてもあっさりしてしまう外観に、変化を持たせ、屋上に居る時のコンクリート手摺の圧迫感を軽減する事でした。 ついでにクリスマスイルミネーション用の電気のコードも通せますしね。
≪『屋上は最高ですよ。』と言われるご夫妻の案内で "さてさて、どんな風なのかなあー"と思いながら屋上に上がらせていただきました。するとどうでしょう。屋上に一歩出た途端、"えー、こんなに素晴らしい景色が見えるの!?"と本当にびっくりしました。街中に建った3階建て住宅の屋上から見える景色とは到底思えません。視界にはほとんど邪魔されるものがなく六甲の山々から遠くは大阪まで、そして北には緑の山並みと、360度見渡せて、すばらしい眺望でした。≫

<営業担当者の対応> 私たちとの間に壁や溝が無く、思い切り本音で話せることが良かったですね。 また、大変フットワークの軽い方で、家を建てるのに必要な見識を深めるためにあちこち連れて行ってくれました。それによって、私たちのこだわりをひとつひとつ結論付けして行く事が出来ました。 ただ、土地を紹介する時に、その土地でどのような敷地利用をすればどんな間取りの建物が建てられるか、 またそれがいくらかかるのかまで提案してもらえればもっと良かったと思います。 敷地を最大限有効に利用したいですが、敷地形状によっては建物だけでなく造成や外構にも費用がかかりますからね。 建物を建てるための土地ですから、高低差があれば尚のこと、プランと費用は大きく関わってきます。 この点は御社内での横の繋がり(例えば設計士との)が重要になってくることだと思います。
お客様が土地を決めようとする時の判断材料としても、また時間短縮を図る上においても、 今後改善して欲しいなと思います。
<設計担当者の対応> 私たちと年齢も近く、とても相談しやすい方でした。 しっかりとしたポリシーをお持ちで私たちが気付かないことを言ってくれますが、 決して押し付けたりする事もありませんでした。 一級建築士としての経験も長く、例えば先に書いたボイド管の件や、吹き抜けの取り方など “裏わざ”的なアドバイスをいただきました。
ただ一部ですが、打合せで決めたことが現場に伝わっていないことがあったので、残念でした。
<現場監督の対応>施工面では室内の打放し部分の出来が良くなかったのが残念ですが、お人柄はとても良く、 細かなことが得意な方で、最後にご好意で玄関に足台(ステップ)も作って下さいました。
1年点検はしっかりと見てくれましたが、手直しなどの次の工程に移るまでが長いのが気になります。 今どういう状況なのか、次にどうするのか過程が見えないのはお客様に不安を与えるので、改善して欲しいですね。
ずっとこの家に住み続けていくつもりですので、今後長くお付き合いして頂くためにも、健全な経営をして、潰れないでいて欲しいです。 (はい。もちろんです。)
『お客様が望まれる、お客様のためになる家』を建て続けられるように、 さらに企業努力を惜しまずにがんばって貰いたいと思います。